チリ政府は4月12日に、「エネルギー部門における統計記録方法としてイーサリアムのブロックチェーンを使用する」と発表しています。
エネルギー省に属する国家エネルギー委員会は、「公衆に利用可能な情報のセキュリティ、完全性、トレーサビリティ、信頼性のレベルを高めるために、データを公的機関の元帳管理に移行します。」と声明を出しました。
委員会は特に、そのデータベースがハッキングされ操作される可能性があることを懸念しています。ですがイーサリアムベースのアプローチは、多数のノード間で記録を分散することでその懸念を緩和し、これまでのデータ記憶の代替方法となると見ています。
委員会は、設置された発電容量、平均市場価格、最低費用、炭化水素価格、および再生可能エネルギーが発電の一定割合を占めることを要求する法律の遵守に関する情報を含むデータに関して、ブロックチェーンへの引き渡しをすでに開始しています。
このプロジェクトは「Energia Abierta」または「Open Energy」と呼ばれ、第1段階完了後、委員会は結果を研究し、セクター内の他の企業や政府機関と共有する予定です。
チリのSusana Jimenez首相は、この技術を概念レベルから具体的なケースに移行することは大変興味深く、これは世界的な専門家から見ても過去10年間で最も偉大な技術であると考えられており、今後数年間で日常生活の一部になる可能性があると語りました。
委員会による今回のプロジェクトにおいて、いわゆる許可され限定されたネットワークとは対照的な、オープンブロックチェーンであるイーサリアムを使用するという決断が際立ちます。この声明では、データを認証するために数十万台のサーバーを持つことで、信頼性が高く、不可変的な安定したものとなると説明されています。