中国公安省は、警察の調査中に収集された証拠をより安全に保管することを目的としたブロックチェーンシステムを開発しました。
中国の知的財産局が発表したデータによると、同省の研究チームは、2017年11月に、より分かりやすく改ざんされることもない供述録取手続きを提供するために、クラウドに提出されたデータに日付を記録して保存するブロックチェーンベースのシステムについて特許出願を行いました。
中国の警察を統括する省庁は、集中型クラウドプラットフォームが普及するにつれて、現行の供述録取プロセスにおける潜在的な問題は、クラウドプロバイダーを介して送信された証拠が容易に改ざんされる可能性があることだと指摘しました。
さらに、クラウドストレージプロセスの明確な管理を提供する効率的な技術の欠如は、供述録取プロセスの信頼性を低下させる惧れもあります。
このように、この特許は、最初にクラウドプロバイダーに供述録取書のデータを送信することを要求するブロックチェーンシステムを設定します。供述録取書のデータは、両当事者からの複数署名の確認を受けた後にブロックチェーン上に記録され、日時記録されるようになっています。このようにして、システムは、トランザクションの開始者と発生日時と同様に、変更されることのないデータコピーを提供することができるのです。
このアプリケーションに記載されている技術は標準的なブロックチェーンの基本的なメカニズムを大きく反映しているため、全く新しいものというわけではないようですが、中国国務院の26の閣僚レベルの省庁の1つが使用例を模索しています。
さらに、公安省が、ブロックチェーン技術を利用することに興味を持っている唯一の中国政府機関というわけでもありません。
これまで報告されているように、中国の国家監査室(別の閣僚レベルの省庁と政府の公的監査機関)も地方レベルの地方局から集められた監査データを保存するためのブロックチェーンソリューションを検討しています。