中国で2017年にICOが禁止されたにもかかわらず、同国のヘルスケア会社は、カスタムした暗号通貨を発行して1億2,000万元(約1,800万USD)を調達したと伝えられています。
Investor Chinaのレポートによると、Zhaoyun Groupと呼ばれる杭州に本拠を置く同社は、医療および科学研究の分野に焦点を当てている会社です。
同社の公式サイトにはICOに関する情報は含まれていませんが、ソーシャルネットワークやフォーラムの記事からは、同社が4月8日にトークンの販売を開始したことがわかります。
この記事によると、Zhaoyun Groupは、Trillion Cloud Gold(TGCG)と名付けたERC-20ベースの(イーサリアムスタンダードの)トークンの、1億7000万枚の発行を目標としていたようです。そしてその10%がICOで売れたとのことです。
イーサリアムブロックチェーン上のトランザクションを追跡するウェブサイトetherscan.ioのデータは、2018年3月中旬にすべてのトークンが作成されたことを示していますが、その後、トランザクションは行われませんでした。
トークンセールのWeChatグループのプロモーターとの会話を通してわかったことには、メンバーがトークンを購入する投資家を追加で誘致することにより投資収益を受け取る段階的な流通システムを通じて、公募では1,800万USDを調達したとのことです。
この報告書は、ICOに対する中国の著しい禁止に違反している可能性があることを踏まえ、同社のビジネスモデルにはピラミッドとポンジーのスキーム(ネズミ講)と見られるものと酷似している点から、この会社の運営を“疑わしい”としています。
報告されたICOは、中国当局が暗号関連の資金調達活動や、ピラミッド・スキームを通じて投資家をおとしいれようとするコンセプトを使用する団体の取り締まりを強化しました。
報道に対して、Zhaoyun Groupはコメントを控えています。