ブラジルのサッカーチームは、独自のICOを開始し、2000万ドルを調達しようとしています。
ブラジルの2部リーグに属するAvaí Futebol Clube(以下AFC)は、ファンのためのデジタルエコシステムの一環として、独自の暗号通貨を作成したと発表しました。これはクラブの1部リーグへの昇格や、チームの設備補強、そしてコパ・リベルタドーレス(南米大陸のクラブ王者を決めるカップ戦)に参加するための一助になると報じられています。
ニュースサイトのInside World Footballは、AFCが1トークンを1ドルで、合計2,046万トークン販売すると報じました。AFCは154万トークンもしくは生成されたトークンの7%を保持します。
AFCはSportyCo と Blackbridge Sportsと協力し、販売を開始する予定です。
AFC社長の Francisco José Battistotti 氏は「このICOは世界中のサッカーファンをターゲットにしたものだ」と述べています。
同氏は
「我々のICOは、AFCのホームタウンであるフロリアノーポリスとブラジルのすべてのAFCファンを魅了し、ブラジルの1部リーグの安定したメンバーとなり、コパ・リベルタドーレスの資格を取得するという目標を協力して達成するためのものです。
我々はSportyCoと提携し、ICO行う最初のスポーツ会社となり、世界中の他のクラブがこの斬新な方法でスポーツ活動に資金を提供する道を開いていけることを光栄に思っています。」
と語りました。
SportyCoの共同設立者Marko Filej氏は「このトークンを購入した人達は、取引所での取引だけでなく、チケットや商品やその他の『ユニークな体験』の購入が可能だ」と述べました。
AFCでは最低調達額を800万ドルに設定しており、報告書によると「 調達額がこれを満たさなかった場合は、資金は全て出資したファンに返還され、調達額が800-2000万ドルの間だった場合は売れ残ったトークンはburnされるだろう」とされています。
クラブチームによるICOという流れは、フランスのクラブチーム のParis Saint-Germain(以下PSG)に続きます。同クラブは、ファンのためのインセンティブ・メカニズムとして、暗号通貨を発行する予定であると発表しました。
PSGトークンには金銭的な役割はありませんが、 例えばクラブのジャージなどを決める際、1票投じる権利を持つことができます。