暗号通貨スタートアップを狙った偽のニュースサイトが、Facebook上でニュージーランドのJacinda Ardern首相の画像を使った広告を出しています。
地元メディアによると、この偽のニュースサイトは、Ardern首相の画像とともに「Kiwi(ニュージーランド人の自国民の呼び方)のための新しい投資計画」といったスポンサー記事広告を出すことで、同国の幅広い年齢層の関心を引こうとしていました。
上記の記事広告のリンク先は、あたかもCNN Techであるかのように偽装された偽のニュースサイト上にある、「ニュージーランドの財務省がBitcoin Revolution社を買収するために2億5千万ドルの契約を締結した」という偽記事に設定されており、この記事は、「ここは未来がある場所です」という悪意のある言葉で結ばれていました。
前述の地元メディアのスタッフが、Ardern首相の事務所に画像が無断使用されていることを連絡したことにより、事務所からFacebookに訴状が出されたため、この投稿は既に削除されています。
偽のニュースサイトがArdern首相を騙って暗号通貨のプロモーションを行ったのは初めてではありません。
事務所の広報担当者は、
「首相の画像を無断使用している偽のニュースは増え続けており、マニュアル、デジタルあらゆる手段を駆使しても、その全てを監視しきれない。」と語っています。
このニュースは、デジタル資産の強奪を企てている人たちが、大手SNSを使って偽のキャンペーンを行なっているという事例の1つです。
他にもTwitter上で、エンジニアや実業家、投資家といった様々な顔を持つ資産家のElon Musk氏の偽アカウントが、暗号通貨を贈与するという言葉で、フォロワーをフィッシングサイトに誘導したといった事例が報告されています。