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ベネズエラ、暗号通貨ペトロでのパスポート料支払いを強制へ

ベネズエラ、暗号通貨ペトロでのパスポート料支払いを強制へ
2018年10月29日

ベネズエラ国民は、現在物議を醸している暗号通貨ペトロでのパスポート料金の支払いを義務付けられました。

ブルームバーグによると、Delcy Rodriguez副大統領は、10月初頭の記者会見で、今後パスポートの料金の支払いは暗号通貨のペトロのみとし、発行を2ペトロ、更新を1ペトロに改定すると発表しました。(1ペトロ=日本円にして約6,300円)

ペトロとは、ベネズエラ政府の発行した暗号通貨で、同国に埋蔵されているとされる豊富な石油資源を価値の裏付けとして、原油1バレル=1ペトロをベネズエラ政府が保証しているものです。

同法は11月1日から実施されるとのことです。

2ペトロという金額は、ベネズエラ国民の最低月収の4倍の賃金に当たり、経済的、人道的な危機を理由に同国から脱出しようとしている人のパスポート取得を、さらに困難なものにしています。

ベネズエラでは、今回のパスポートの支払い方法の変更以外にも違法出国者を取り締まるために、警察に専属の新部門を設立したことを発表しており、自国民の流出を何とかして止めようとしていることが伺えます。

Maduro大統領は、「ペトロへようこそ!これは経済回復計画を強化し、新たな商業・金融・通貨取引の形として、世界中の暗号通貨に経済に革命をもたらすものだ!」とTwitter上で呟いています。

Maduro大統領は、8月に深刻なインフレへの対策の一環として、ボリバルの単位を5桁切り上げた「ソブリンボリバル」を発行するというデノミネーションを実施しています。(ボリバルとはベネズエラの法定通貨で、1ペトロは約3,600ボリバルです。)

ソブリンボリバルは、暗号通貨のペトロにペッグ(暗号通貨のテザーとUSDのように、法定通貨と固定レートにすることで暗号通貨の信頼度を高める方法)するという大きな特徴があります。

ペトロには、米国主導の経済制裁によって資金調達が困難となったベネズエラ政府が何とかして外貨を獲得しようと考え、その手段として発行されたという背景があり、実現していないものの今年2月には金を裏付けとしたペトロゴールドを発行するとしていました。

しかし、これは経済制裁に対し公然と逆らうようなものであるため、3月にはトランプ大統領が、アメリカ国内での全てのペトロに関わる金融取引の禁止とする大統領令を発令しており、今月には、上院の超党派のグループから、米国民がペトロ関連のソフトウェアを提供することを禁止とし、制裁の強化を求める動きがありました。

Maduro大統領はペトロに大いに期待を寄せており、3月には企業に対して、 8月下旬には銀行に対して、ペトロの採用を義務付けています。

また同月には、年金および給与システムもペトロに連動させるという発表もありました。