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ブロックチェーンから見たアメリカの大学ランキングトップ10(前編)

ブロックチェーンから見たアメリカの大学ランキングトップ10(前編)
2018年11月13日

近年、世界各地の大学では、ブロックチェーン技術に関するカリキュラムやリソースの開発に多額の投資を行っています。

一口にブロックチェーン技術に対するランキングを言ってもその切り口は無数にあり、定量化することは難しいため、今回は「ブロックチェーンに興味がある学生がより深く学ぶためにオススメな大学」のランキングになっています。

仮想通貨とブロックチェーンテクノロジーは、コンピューターサイエンス・経済・法律・経済などの分野を基盤にした各種専門領域を横断するテーマであるため、これまでの学部制のカリキュラムでは教えるのが難しいことで有名です。そのためこのランキングでは、各大学の設けているコースの内容の有効性があるかではなく、様々な分野に横断的であるか、どの程度の規模でやっているかということに重きを置きました。

これらの条件を元に、ブロックチェーン関連のコース数・キャンパス内のブロックチェーン組織数・ブロックチェーン業界のインターンを受け入れている企業のアクセス数の3つの観点に基づいて、アメリカのブロックチェーントップクラスの学校をランク付けしました。例えば、上位ランクは、提供されるコースの数が多いことを示します。

前半では、上位3校をご紹介します。

 

1.スタンフォード大学

 

今回取り上げる10校の中で最も突出しているのがスタンフォード大学です。

同校は、仮想通貨の分野において包括的なリーダーとしての地位を確立しています。過去にはデジタル通貨とサイバー犯罪のような、複数の分野にまたがるようなコースを設け、法律・ビジネス・コンピューターサイエンスといった学部の学生達が、共同研究出来る場を提供するといった取り組みをしています。

また、同校は、仮想通貨業界の著名人を何人も教授として迎えています。

シリコンバレーを代表するVCの1つであるAndreessen Horowitz社のゼネラルパートナーであるKathryn Haun氏は、世界的に有名なエコノミストであるSusan Athey氏と共に「仮想通貨」というマネージメントクラスの講義を受け持ったり、米大手仮想通貨取引所Coinbase社のCTOであるBalaji Srinivasan氏が、コンピューターサイエンス部門のビットコインコースの教鞭をとっていました。

スタンフォード大学は、ブロックチェーン関連業界から大きな投資を受けています。例えば、ブロックチェーンを実際に運用した際に起こることが想定される技術的課題についての研究を行う「Blockchain Research」という五ヶ年計画には、イーサリアム財団を始めとする多くの企業が出資しています。

すでに業界との結びつきが強いスタンフォード大学ですが、今後も業界の発展の主導的役割を果たし続けるため、才能ある教授をどう確保していくかという課題に苦慮しています。

 

2.カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)

 

UCバークレー校は、今回取り上げる大学の中で唯一の公立学校です。同校は仮想通貨をはじめとしたコンピューター工学の分野だけでなく、化学や数学、英文学といった分野でも優れた実績をあげており、長らくの間、アメリカの公立大学ランキングの1位を維持しています。

また、UCバークレー校では、国内最高峰のエンジニアリングスクールとしての地位を確立しています。しかし、同校の強みはブロックチェーンの実用化、仮想通貨経済学、そのような業界に将来起こりうる法規制や、技術革新といった様々なコースを作ることで、1つの分野に特化するだけでなく、他分野の専門家を交えた横断的な教育を行えるところにあります。

おそらく最も重要なのは、UCバークレー校で行われているブロックチェーン関連の活動が学生主体で行われていることです。同校のブロックチェーンクラブは、航空機メーカーのエアバスや通信事業と半導体開発を手がける大手企業のクアルコム社に対し、導入教育や製品開発などのコンサルティング業務を有料で提供しています。これは、工学系の学部だけでなく、法学や経営学のビジネススクールだとしても、工学系に引けを取らないような実績をもつ独自のブロックチェーン関連クラブがあるということです。

 

3.ニューヨーク大学(NYU)

 

ニューヨーク大学は、最初期にブロックチェーン関連のカリキュラムを提供した大学の1つです。 2014年以来、David Yermack教授とGeoffrey Miller教授が中心となり「デジタル通貨・ブロックチェーン・金融サービスの未来」を提供しています。近年では特に「金銭・銀行・実体経済におけるデジタル通貨とブロックチェーンの新興の役割」の部分に焦点を当てています。

また、ウォール・ストリートに多くの卒業生を送り出している同校の大学院Stern Schoolの助教授であるSabrina T. Howell氏は、「ブロックチェーンベンチャーへの投資の妥当性」という論文を発表しています。

NYUは2014年という極めて早い時期に、大学主催でBitcoin hackathonを開催したことでも有名です。Hackathonとはソフトウェアのエンジニアリングを指す「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を合わせた造語で、プログラマーやデザイナーなどから成るチームが、数時間から数日という定められた期間の中で、プログラミングやアイデアを競い合う開発イベントで、同校で行われたBitcoin hackathonには、多数のブロックチェーン関連企業の協賛もありました。

さらに、同校最大のメリットは、ニューヨークにあるということです。多くの企業が集まってくるという地の利を活かし、学生は地下鉄1本で様々なスタートアップ企業にインターンとして勉強に行くことができます。たとえば、地下鉄を少し乗れば、イーサリアムベースの技術のリーダーであるConsenSys社の本社がすぐ近くにあります。

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