MedichoHealthが実現する未来
MedichoHealth社はスマートフォン上に入れたアプリケーションによって、ユーザーが医師を選び、適切な医療を受けられる日常を目指している所です。
アプリに入ると、世界の有力な医師のデータベース(専門資格、医師免許情報など)にアクセスできます。ここでは、医師の評価、価格、および専門性を確認することが可能となる予定です。
どの医師に相談するかを決めて、医療データへのアクセスを許可し、アプリ上でアクセス出来るデータの範囲を選びます。
その後、医師があなたに診断結果を送り、あなたは彼にMedichoHealth内でのブロックチェーン通貨「MHトークン」を用いて支払いを行います。
広報担当者は「ブロックチェーン技術というと難解なイメージを持たれるが、若者よりも、高齢者が頻繁に利用するであろう、と想定して非常にシンプルなアプリケーションを作成した」と語っています。
MedichoHealthのテクノロジー
MedichoHealth社は分散型アプリケーション、およびブロックチェーン技術を用いて、医療現場が抱える問題をこのように解決しようとしています。
アプリ上に公開される評価から、資格、職歴、診療履歴が確認できることも大きな利点です、一般的に、医師は免許取得時以降に、定期的な資格試験を受けません。
白い巨塔のような医療業界が残っているとは言いたくありませんが、改ざんした執刀記録を公開する医師もいます。ブロックチェーンの技術上、執刀記録から、相談の評価まで、このデータベース上で嘘をつくことは出来なくなります。
また、診察代は明示されているため、不明瞭な会計も存在しません。
診察記録はMedichoHealthネットワーク上のEMR(電子カルテ)システムに保管されます。
データが必要になった場合には迅速にアクセスできますし、ファイルは暗号化して保存されるので、悪意ある外部の人間が見ることは不可能です。また、許可された医師も、指定の期間内しかデータにはアクセスできません。
医療機会を平等に
世界中からアクセスすることが可能なので、どの国にいても、世界中の医師から診断を受けることができます。現在全世界250万人の医師が登録しています。
病院で待って診断を受けずに、アプリケーション上で診断を行うため、実質待機時間は存在しません。
現在の医療環境の中では、医師同士で毎週のように討論をするには時間が足りません。しかし、オンラインミーティングを導入することで、さまざまな意見交流が活発に行う事ができます。
PORSCHEHEALTHのCEO、Rolf Porsche博士は、MedicoHealthプラットフォームの主な利点は、医師間のネットワークであるとも考えています。彼らは、同業者の個人的なネットワークを活用し、アプリケーション上で、特定の健康問題に関して、適切な専門家をすばやく見つけれます。
それにより、医療ケアがさらに専門的になり、医師の間で迅速なオンライン相談も可能なため、間違いを少なくする事が出来ます。
支払いは完全にトークン化され、ブロックチェーンネットワーク上で匿名で実行されます。いくら何のために支払ったかという価格は公開されます。
必要以上のお金を支払ったり、内訳のわからない支払いを求められることはありません。
ブロックチェーンが民主化する医療
MedicoHealthプロジェクトの顧問でもあり、ドイツの歯科医師養成連盟の有名な歯科医 Philipp Plugman氏は、MedichoHealth社はヘルスケア分野のAmazonになると信じています。
新しい医療のプラットフォーム
世界中の患者と医師を接続するネットワークを構築し、医療の未来を拓くことを目指しながら、全ての人が自分の健康状態を管理し、適切な医師を見つけることができるようになります。
そして、MedichoHealthを使うことにより、より精度が高く、迅速な治療を手にすることを可能にしていきます。
診察を待つこと、緊張して診察を受けること、医師を選べない不満だらけの現状から、医療行為への信頼、透明性、アクセスのしやすさ、安全性を手にできる未来を創ります。
信頼性の高い医療データベース
EMRデータを一つのデータベース上に集積することにより、患者が世界のどこにいても、病気の既往歴、過去の診療記録を確認できます。
ブロックチェーン技術を用いるため、適切なデータ保護を低コストで行うことができます。
現在も世界で活躍する医療イノベーターの1人Rolf Porsche氏はMedichoHealthで最も注目しているのは医師間のネットワークと語りました。
”医師同士が、専門的なネットワークを持つ事により、互いに助け合うことができ、適切な専門家にコンタクトを取ることも容易になります。また、多くの同業者と出会うことで、常に技術や知識の向上が求められるでしょう。
これからのMedichoHealth
2015年に創業したMedichoHealth社の歴史は始まったばかりです。
2018年には、4度のクラウドセールを行いアプリケーションのβ版リリースなど、調査と準備の一年ですが、2019年から大きく動き始めます。まず、北米、およびヨーロッパの一部の国からサービスを開始し、モバイルアプリのリリースを予定しています。
2020年には中東、アフリカへ展開し、日本に来るのは、2021年の予定です。
日本の医療制度が危ういと言われて久しいですが、このような新しい技術によって病気に苦しむ人・医療で報われない人が減ることを祈っています。