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韓国政府がブロックチェーンを牛肉の出荷管理に採用

韓国政府がブロックチェーンを牛肉の出荷管理に採用
2018年12月5日

ビットコインなどの仮想通貨に使われているブロックチェーン技術ですが、インターネットの登場以来の革新的なテクノロジーなるのではないかと専門家の間では噂されています。

現在、金融機関だけではなく世界中の様々な有名企業が採用を検討し、新サービスを立ち上げる試みをしていますが、つい最近、韓国政府が牛肉サプライチェーンの管理にブロックチェーンを活用すると発表しました。

今回はその内容について解説していきたいと思います。

 

ブロックチェーン採用の背景には?

 

ブロックチェーンによるサプライチェーンの徹底管理は、韓国政府は国民に対して、より安全な食材を届けることを第一目標に掲げ、農業省・食料農村部・科学技術省の3つの機関が合同で進めています。

IoTとBluetoothを活用し、デバイスを牛に装着することで自動的にストレージデータを蓄積することができるので、従来の紙の管理表を使った手間を大幅に省くことが可能になります。

 

韓国では食品衛生への不安が増加

 

韓国では現在、食に対する衛生面や農薬使用による人体への有害性などへの意識が高まっており、そういった消費者はどこで生産され、どの加工業者が関わっているのかがはっきりしていない食物を敬遠する流れが出てきています。

今後は、政府の三機関が共同で動いている今回の取り組みにより、生産から店舗へ並ぶまでが完全自動化され明確になるので、消費者は安心出来るようになるでしょう。

 

現状のサプライチェーンの問題点とは?

 

現在のサプライチェーンには大きな問題や課題が存在しています。

まず、第一に挙げられるのは、商品の品質保障が難しいことです。サプライチェーンには多くの会社や従業員達が関わっている為、商品を偽造して渡すことも難しくはありません。

この問題は、利益に関することだけではなく、安全管理への懸念でもあります。

第二に、時間や費用の浪費が大きすぎることです。前述したように、サプライチェーンには様々な関係者が要所要所で絡んでいるため、その分スムーズに商品が流れなくなっています。

そして、第三に、透明性の欠如が挙げられます。特定の関係者(農家や生産者)が不当に搾取され、利益を独占されているような問題が多くの地域で見られるのが現状です。

このような多くの問題点を一挙に解決するための有効な手段として、ブロックチェーン技術が世界中で注目されはじめています。

ブロックチェーの採用により、コストを大幅に削減できると期待されています。今までは牛を育て、加工し、包装から店舗へ並ぶまでのすべての段階で人の手が介入する必要がありました。

しかし、「ブロックチェーンで管理することで、完全自動化も実現できる可能性が出てきた。」と韓国政府は述べています。

 

韓国政府によるブロックチェーンへの投資は1,000億以上に

 

牛肉のサプライチェーン追跡へのブロックチェーン技術活用は、韓国政府によって大規模プロジェクトとして現在進行中です。

8月には、「2019年にはブロックチェーン・ビッグデータ・人工知能(AI)などの分野に1,000億円以上の予算を費やしていく。」と韓国政府が発表しています。

韓国政府はこれらの取り組みについて、今後はこれらのテクノロジーの発展がデータ管理におけるセキュリティとシェアリングエコノミーの強化に繋がると説明しており、ブロックチェーン技術の開発に注力することを語っています。

また、韓国の財務相であり、ブロックチェーン技術発展に大きく貢献している人物の金東泳(キム・ドンヨン)氏は、「ブロックチェーン技術は第4次産業革命を引き起こすトリガーとして機能する可能性がある。」とも述べています。

 

Samsung社もブロックチェーン技術に関心を示す

 

韓国大手エレクトロニクス企業のSamsung社もブロックチェーンでのサプライチェーン管理に採用すると述べています。

Samsung社によれば、これが成功すると物流コストのおよそ20%カットが期待できるとのことです。

物流にブロックチェーンを取り入れるのはSamsung社が初めてではなく、イギリスの金融大手HSBC社も2016年からブロックチェーンプロジェクトを開始していますが、国際的な製造企業であるSamsung社がブロックチェーン技術をこのような大規模プロジェクトで活用していくのは先見的な試みであると言えるのではないでしょうか。

ブロックチェーンをサプライチェーンに導入し、一括管理する動きはすでに世界中に広がっています。

10月には、アメリカの穀物メジャーであるArcher-Daniels-Midland社・Bunge社・Cargill社、そしてフランスのLouis Dreyfus社はブロックチェーンとAIの導入に同意したことが報じられています。

これにより、コスト削減と食品取引の透明化が期待できると報じられています。

 

※関連記事「韓国政府、食品・畜産物の認証にブロックチェーン技術を導入か」