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仮想通貨は人類を幸せにできるのか、貧困を救えるのか (前編)

仮想通貨は人類を幸せにできるのか、貧困を救えるのか (前編)
2018年12月26日

仮想通貨は、財を成した「億り人」や、相場の乱高下ばかりがニュースになることもあり、仮想通貨に対する関心が低い人からは懐疑的な見られ方をすることが多々あります。

このような状況の中、Coinbase社の共同創業者兼CEOのBrian Armstrong氏は、仮想通貨の特性を活かした「GiveCrypto.org」という慈善団体を立ち上げました。

 

GiveCrypto.orgの使命とは

 

この団体は仮想通貨を困っている人や必要としている人に届けることを目標としています。

Armstrong氏は、GiveCrypto.orgの使命をこのように述べています。

「私たちの使命は、世界中の仮想通貨を分散化し、財政的な力を全ての人に分け与えることです。私たちは、世界中にいる仮想通貨の所有者から資金を調達し、世界中の困っている人々に寄付をします。寄付などの取引はすべて仮想通貨で行い、最初は、新興市場に住む人々、特に金融危機を経験する人々を対象に行っていきます。」

彼は、GiveCryptoの使命は次の3点にあると語ります。

1.直接、仮想通貨を送金して困っている人を助ける

2.実世界での使いやすさや暗号化が抱える問題点を改善する

3.いつでもだれでも、オープンな金融システムへアクセスできるようにする

Armstrong氏は、世界的な貧困問題の解決に10年ほど取り組んできました。最初に仮想通貨に出会った時は、この技術に対して懐疑的であったと話します。

「最初は、慈善事業のための仮想通貨については全く思いつきませんでした。そもそも、仮想通貨は金融機関を経由せずに、ピアツーピアのオンライン送金を可能にするために考案されたものです。現在も金融機関を経由しない違法取引が多く存在しています。」

「私はアフリカ・東南アジア・インドのNGOなどと協力し事業を行う中で、電気の普及率がまだまだ低く、インターネットへの接続もできていない現場を見てきました。例えば、アフリカでは、約65%の人々がインターネットにアクセスすることができません。」

「しかし、研究を重ねることによって、仮想通貨だからこそ救える世界の貧困があるのではないかと気づきました。」

 

 

GiveCryptoが達成すべき三つのポイント

 

1.必要としている人の手元に届く資金援助

現在でも大規模災害などの危機的状況に陥った人や危険地域に住む人々に、お金を送って手助けをすることは可能です。しかし、腐敗した公的組織(仲介業者やNGO等)が間に入るので、全ての支援が受け取るべき人に届かないことが多いです。

GiveCryptoは、支援金を送金する際に仲介業者を経由する必要や履歴を把握する必要もなく、最も大変な状況にある人々に直接支援を送ることができます。

支援のための技術は開発・改善される必要がありますが、このようなプログラムはすでにいくつかの支援機構によって提供され始めています。

例えば2017年に、WFP(世界食糧計画)は、ヨルダンで1万人以上のシリア難民に仮想通貨バウチャーを発行し、1400万ドル(約15億円)の送金と腐敗を取り除くことに成功しています。

2.経済的な認証と金融インフラとの関係づくり

ミャンマーでは、総人口の約95%が銀行口座を持っていません。世界には銀行口座を持っていない成人が約40%いるといわれています。彼らにとっては、銀行が近くにないことと口座作成に必要な書類が足りないこと、そして最も大きな理由として、口座を作成・維持するのに十分な資産がないことが障壁となっています。仮想通貨を使うことにより、これらの人たちが経済的な個人認証もできるようになります。

人々が貯蓄を行い、借り入れが可能になり、信用を築き上げることによって、貧困は削減できます。

フィリピンに本拠地を置くCoin社とアメリカのBanQuha社は、ブロックチェーン技術によって効率が良く、透明性と、汎用性が高い金融の選択肢を提供し、銀行口座を持てなかった人を助けることを目指しています。GiveCryptoは、これらの仮想通貨を用いた支援事業を加速させ、銀行口座を持たなかった人々がKickstarterなどのアカウントへ接続し、途上国の貧困層まで資本を行き渡らせることを目指します。

個人が送金することにおいては、さらなるイノベーションが求められるでしょう。現代でも、世界で最も貧しい層まで金融サービスを行き渡らせることは非常にコストがかかります。これらの人々が仮想通貨を適正価格で手にするには、さらなる技術革新が必要です。

3.不安定な状況でもお金を貯蓄できること

世界の多くの人は信頼できる金融機関を持っておらず、貯蓄する方法もありません。高インフレ・腐敗した政府・地元の金融機関の資金が押収されるリスクがある新興国に住む多くの人にとって、未だ長期の貯蓄は困難です。

Stablecoinのようなプロジェクトでは、より安定した仮想通貨を作ることを目指しています。「投資手段ともなる仮想通貨を、現金が必要な人々に提供すべきか」という点に関しては熟慮が必要です。

仮想通貨は、世界のどこにいても、必要な人にリアルタイムで少額から送金するために使用できるというメリットがあります。ネットワークに接続されたモバイル端末だけを持っていれば送金できます。

GiveCryptoが成功するには、上記の3つの要素を達成しなければならないと、Armstrong氏は語ります。

 

後半へ続く・・・