仮想通貨とブロックチェーンはあらゆる分野で浸透するようになり、スポーツ関連業界でも活躍する事例が増えるようになりました。仮想通貨の利便性やブロックチェーンを活かしたデータ保管の技術は、スポーツの腐敗防止に役立つことが期待されています。
今回は、仮想通貨とブロックチェーンのスポーツ業界との結び付きについてご紹介します。
サッカー業界と仮想通貨の結びつき
近年、スポーツ業界でも新しい技術が取り入られるようになり、大きな話題を呼んでいます。
メジャーベースボール選手会(MLBPA)でもPlayer Tokensとの提携が行われて、選手のトークン獲得が可能になりました。
野球選手のトークンの登場によって、野球ファンが仮想通貨に興味を持ちやすくなりました。また、Player Tokens自体は、サイトにアクセスをすれば誰でも購入できるので、参入のハードルはとても低くなっています。
千葉ロッテマリーンズでも動きがあり、仮想通貨取引所のGMOコインがスポンサーになったニュースが2018年6月末に報道されました。スポンサー発表を記念して、GMOコインで口座開設をすると選手のサイン入りユニフォームが貰えるキャンペーンも行われています。
スポーツのICOプロジェクトは増えている
スポーツに関するICOプロジェクトも積極的に動いており、COINJINJAなどのサイトで発表されています。ICOは、世界規模で動いており、ビットコインやイーサリアムでの購入が条件となっている場合が多くあります。
ICOの中には詐欺まがいのプロジェクトも含まれており、また詐欺でなくともプロジェクト自体が必ず成功する保証はないため、現時点では法整備や規制が行われています。しかし、今後の仮想通貨の普及によってICOも進めやすくなり、良心的なプロジェクトも増えていくでしょう。
スポーツ業界に仮想通貨が浸透しやすくなる時代も、そんなに遠くはありません。
あのロナウジーニョも仮想通貨に関心を持っている
ブラジルの名サッカー選手であるロナウド・デ・アシス・モレイラ(Ronaldo de Assís Moreira)選手ことロナウジーニョ (Ronaldinho)選手もICOを企画しており、2018年2月20日に自身のTwitterアカウントでプロジェクトの発表を行いました。
ロナウジーニョ選手による仮想通貨は、ロナウジーニョ・サッカーコインと呼ばれており、2019年に上場が期待されています。ロナウジーニョ選手によるプロジェクトは世界的にも話題に上がり、多くのメディアでニュースとして取り上げられるようになりました。
また、プロジェクトの収益は、未来の子供達のために利用されることが報道されており、サッカー用品の無料提供やプラットフォームの開発及び運用の促進、そして選手のためのトレーニングシステムの提供など、サッカーに関しての様々なサービスが行われます。
ブロックチェーンがスポーツ業界で普及するようになると
ブロックチェーンはデータの改ざん防止に役立つ技術であり、その普及によって得られるメリットは非常に多くあります。
まず、スポーツ業界では、チケットの偽造や転売が大きな問題として取り上げられています。チケットを巡る問題を防止するため、ブロックチェーン上のみでやり取りができるようになれば、この問題も解決されます。
次に、ブロックチェーンの普及によって、違法な賄賂も防止可能です。
業界における取引を仮想通貨で行うようになれば、お金の流れを把握できるようになり、チームの透明性を明確にすることができるようになります。結果、違法な取引が存在しないことを証明できるようになり、今後の普及が期待されています。
また、トークンの発達によってチーム運営の方針にファンが参加できるようになり、トークンを利用した投票もできます。
選手の人気投票にトークンが使われるだけでなく、ユニフォームのデザインに関してもトークンを保有するファンの意見が取り入られるようになり、ファンとスポーツチームの距離がより近くなっていきます。
株式会社エンゲートは、独自トークンによってスポーツチームを応援するEngateと呼ばれるサービスを開発しているので、今後の展開も期待できるでしょう。
まとめ
仮想通貨は、スポーツとも深い関わりを持つようになり、ICOも積極的に始まっています。
スポーツの種目に問わず仮想通貨に関心を持つ選手も増えており、仮想通貨とブロックチェーンが普及すれば、今後は業界全体がより健全な運営が可能となっていきます。
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