マイクロペイメントのスタートアップSatoshiPayは、ヨーロッパ最大のデジタル出版社Axel Springerと提携し、取り扱い商品に対してブロックチェーンを利用した決済を行えるようにしました。
英国を拠点とするSatoshiPayは、ベルリンに本社を置く企業のコンテンツユーザーが、SatoshiPayのウォレットを使って支払うことができると発表しました。これはステラブロックチェーン技術に基づいて構築されています。 Axel Springerは、ビジネス・インサイダー誌やディ・ヴェルト誌、ローリングストーン誌のドイツ版の版権を所有しています。
SatoshiPayは、1月31日の時点で、同社のウォレットはAxel Springerのオンライン製品に統合され、仲介者がなくても機能するため、支払いはそのコンテンツ利用者から直接出版社のアカウントに入金されます。
Axel Springerの新事業担当上級副社長、Valentin Schöndienst氏は、次のように述べています。
「ブロックチェーン決済は取引コストを大幅に削減することができるため、コンテンツの新しい収益化システムを可能にします。」
この決済にはステラブロックチェーンが使用され、ユーロやドルなどの変換をほんの数秒で完了する事ができます。
SatoshiPayは2014年に設立され、2017年7月までビットコインテクノロジーに基づいていました。それから、同年の11月にステラ・ディベロップメント財団と共同で、迅速で低コストのマイクロペイメント技術を扱うようになりました。同年の12月にはステラネットワークと完全に統合されました。
昨年7月、SatoshiPayは、ロンドンに本拠を置く仮想通貨投資家のDaniel Masters氏がIPO前の資金に566,000ユーロ(約7,000万円)を投資した際に、ロンドン証券取引所のサブマーケットであるAIMに上場することを計画していると語りました。
発表によると、Axel Springer SEは2017年に総額35億ユーロ(約4,300億円)の収益を上げました。 デジタルメディア活動はその収益の60%以上に貢献しています。