昨年3月に設立されたニューヨークのtrueDigitalは、世界最大のヘッジファンドのブリッジウォーターアソシエイツでCOOをしていたThomas Kim氏をCEOとして迎え入れました。
trueDigitalは、アメリカの総合商業銀行であるSignature Bank用のブロックチェーン支払いシステムを構築した会社です。
Signature Bankは、「このSignetシステムが、すでに1日に数百万ドルを処理している。」と述べました。
Kim氏は、Signature Bankの仕事を他社に拡大することに注力すると語っています。
「従来の市場とデジタル市場を結びつける絶好の機会を市場が示していると、私は個人的に思っています。trueDigitalは、その決済プラットフォームと暗号派生商品によって、この傾向の最前線に立っています。多くの大規模な組織がその機能について現実的に考えており、これらのソリューションの必要性は低下していません。」
trueDigitalの創設者であり、かつてのCEOであるSunil Hirani氏は、Signature Bankとの提携は順調に進んでいると語りました。
「我々は、Kim氏のような人を、その経験とリーダーシップの面において迎え入れる必要がありました。それにより、私たちは会社や技術を次のレベルに引き上げることができます。」
Kim氏は過去7年間、ブリッジウォーターアソシエイツのCOO兼投資エンジニア部門のマネージャーとして勤務していました。それ以前は、2012年に買収したフィンテック企業UNX LLCのCEOを務め、2008年後半に倒産するまでは、リーマン・ブラザーズのCEOを務めていました。
trueDigitalで構築されたSignetシステムは、昨年12月にSignature Bankによって開始されました。これはイーサリアムのハードフォークに基づいていると言われていて、そして顧客が互いに直接に資金を送りあうことや、Signetシステムを使用し送り合うことが可能です。
特に、このソリューションはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)によって承認され、連邦預金保険公社(FDIC)からの補償を受けています。
Kim氏はまた、今年後半に予定されているtrueDigitalのビットコインスワップの開始を指揮する予定です。 同社のHirani氏は、「商品先物取引委員会からの承認を待っている。」と語りました。 Kim氏によると、他の仮想通貨に基づくデリバティブは後日追加される予定とのことです。
同社は、また店頭販売(OTC)ビットコインとイーサリアム価格指数を提供しています。
長期にわたる弱気市場にもかかわらず、Kim氏は仮想通貨の将来については楽観的にみていると述べました。
「私は、金融派生商品として、ポートフォリオに暗号派生商品を含める方法を見つけようとしている機関の多くの市場の動きを見ています。 採用の幅が広がることを期待しており、trueDigitalには実際にそのための製品があります。」