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ブロックチェーンが航空業界に与える影響

ブロックチェーンが航空業界に与える影響
2019年3月29日

特定の国家や企業に依存しない新しいお金である仮想通貨や、ビジネスを効率化させるブロックチェーンの技術が世界的に大きな影響を与えています。既存のビジネスでも、仮想通貨やブロックチェーンを導入する事例が増えてきています。

この記事では、航空業界におけるブロックチェーンの導入の動きと、それによって今後どのような変化が期待できるかを航空会社側の視点から考えていきます。

 

ブロックチェーンの導入による業務の効率化

 

ブロックチェーンをシステム導入した場合のメリットとして情報の共有が挙げられます。

顧客の顧客情報をより高いセキュリティレベルを保ちつつ、社内で管理するということは何も航空業界に限った話ではありませんが、敢えて例に挙げるのには航空業界特有の理由があります。

例えば鉄道事業であれば電車と駅を同じ会社で管理しているため、同一のシステムで一元管理することが可能ですが、航空業界の場合、飛行機を飛ばしている航空会社や空港、チケットセンターとが別々の会社であるため、別々のフォーマットの情報を持ち寄って共有で管理するといった運用になります。

そのため、天候による遅延などのトラブルが起こった場合、情報のタイムラグが生じ、全ての場所で同一の情報が受け取れていないという問題点があります。

そういった問題を背景として、SITA(国際航空情報通信機構)の研究機関であるSITAラボは、イーサリアムとHyperledger-Fabricのプラットフォームを用いて情報を一元管理し、情報のずれによる混乱を防ぐことを目的とした、フライト・チェーン(FlightChain)と呼ばれるプロジェクトを発表しました。

このプロジェクトには、航空会社ではイギリスのBritish Airwaysが、空港では発着便数世界11位のイギリスのヒースロー空港や24位のアメリカのマイアミ国際空港、スイスのジュネーブ空港などがデータを提供しています。

参加した企業からも前向きな反応が出ており、こうしたシステムに参加する航空会社や空港が増えることで業務の効率化が期待できるでしょう。

 

航空業界の問題を解決する仮想通貨

 

航空業界が抱える別の問題にヒューマンエラーによる航空機事故の多さがあります。機械トラブル由来のものも一定数ありますが、半分以上の原因はヒューマンエラーによるものです。

この問題を解決させるため、Aeronと呼ばれるイーサリアムをプラットフォームにしたトークンが誕生しました。

ヒューマンエラーが航空機事故の原因の大半を占めるのは前述の通りですが、それには様々な要因が考えられます。航空事業者が飛行時間を短く申告していた、そもそもパイロットが経歴を詐称しており一定レベルの技術に達していなかった、メンテナンスが十分に行われていなかった、こうしたことが原因で事故が起きても信頼に足るデータがなければ自己の原因は明らかになりません。

実際に、事故が起きた際のフライトログはパイロットによって改ざん、破棄されたという事例も報告されています。

そのためAeronには、改ざん不可能なブロックチェーン上でこれらのデータを管理することで、事故が起こることを未然に防ぎ、仮に起こってしまった場合は再発防止のために確実な原因究明ができるようになることが期待されています。

AeronはTwitterのアカウントでも4万2千ものフォロワーを獲得しており、公式サイトやブログでも定期的に情報発信を行っています。BinanceやHitBTCなどの大手の取引所でも上場しているため、将来性が期待されている仮想通貨です。

今後、Aeronが普及すれば、フライトログの保管や、パイロットの経歴や航空機の状態の管理など、膨大なデータが公平に扱われます。ブロックチェーンの技術ならば、故意にデータ改ざんをすることも防げるため、航空業界の信頼も保障されるでしょう。

 

まとめ

 

航空業界は世界規模で大勢の人が利用していますが、データの偽造を原因とした事故は起こっており、解決が大きな課題となっています。情報の公平な取り扱いや燃料補給の効率化も求められており、ブロックチェーンは今後も航空業界で広まっていくでしょう。

既にブロックチェーンと提携した航空業界の動きも増えており、業務の効率化と公平性は確実に進んでいます。今後も、ブロックチェーンと仮想通貨は航空業界に大きな影響を与えるでしょう。