米国アリゾナ州に本社を置く世界最大規模の半導体商社であるAvnet社は、同じく米国に拠点を置く大手仮想通貨決済事業者のBitPay社との提携を通じて、仮想通貨決済を導入することを発表しました。
同社は米国のフォーチュン誌が年に1回発表する、米国の企業を総収入に応じてランキングしたFortune 500に24年連続でランクインしている大企業です。
3月19日の報道によれば、同社は自社の製品やサービスのための決済手段に、ビットコインとビットコンキャッシュを採用することを発表しました。決済の承認は提携するBitPay社が行うとのことです。これにより、同社はMicrosoft、DELLに次ぐ全米第3位の売上を持つ仮想通貨決済が可能な企業となりました。
Avnet社の販売戦略を担うSunny Trinh氏は、今回の発表を「顧客のニーズを汲み取り、新たに仮想通貨という決済方法を採用したことは、弊社が顧客のニーズに傾聴し課題解決を図る企業であることの証左である」と位置付けており、「仮想通貨決済の導入により、製品を市場に出すのにかかる時間、コスト、そして複雑さを減らすことが出来た」と語っています。
今回の試みは、導入から1ヶ月以内で既に「数百万ドル」のトランザクションを処理を記録したことからも、既に多くの顧客に受け入れられていることが分かります。
またAvnet社は、Bitcoin.comと共同で「最高レベルのセキュリティ」を提供するための新しいハードウェアウォレットを開発しています。
BitPay社のCOOであるSonny Singh氏は、
「仮想通貨決済は、クレジットカードや銀行の電子送金よりも簡単かつ迅速な取引を可能にし、その費用も安いことから急速な勢いで普及しています。」と語っています。
実際に同社は、2018年中に10億ドル以上の仮想通貨の取引処理を記録したことを公表しています。
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