スウェーデンのストックホルムに本社を置く、仮想通貨のプリペイドカード購入サービスを行っているBitrefill社は、Airbnbの決済に使えるプリペイドカードの購入に、仮想通貨を利用出来るサービスを追加することを発表しました。
このニュースは3月末に同社のTwitter上で発表されました。対応する仮想通貨は、ビットコイン・イーサリアム・ライトコイン・ドージコイン・ダッシュの5種類です。
現時点では、このプリペイドカードは米国居住者が米国の決済サービスを利用する時にしか使用できず、前述の条件に合致する人でも28泊未満の予約に限るなど制限が設けられています。
Bitrefill社は、これ以外にも多くの事業に進出しています。
プリペイド式携帯電話サービスの分野に於いては、仮想通貨決済可能なものに限れば世界最大規模を誇り、ゲームのダウンロード販売のプラットフォームであるSteamにも決済手段として導入されています。
先月には、FAANGの一角でもある米国大手配信事業社のNetflix社とも提携し、Airbnbと同じ5つの銘柄の仮想通貨での支払いが可能になったことを発表しました。
同社は仮想通貨のプリペイドカード購入サービスという業態の特性上、仮想通貨の実験段階にある技術も積極的に導入を進めています。一例を挙げると、今年1月に発表されたLightning Networkを利用した「Thor」などがそうです。
Lightning Networkは、送金する側と受け取る側とをペイメントチャンネルで直接繋ぐことによって、間に入る処理を大幅に省略し、トランザクションの処理時間と手数料を大幅に圧縮するというものでした。しかしながら、両者がペイメントチャンネルを持ってなければならないというデメリットがありました。
「Thor」を利用すれば、受け取る側が設定していなくてもLightning Networkを通じた送金が出来るようになります。
実際に2017年12月の段階で全世界初となるトランザクションの社内テストを行い、手数料ほぼ0でのプリペイド式携帯電話のチャージに成功しています。
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