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Facebookが新たな仮想通貨のプロジェクトを発表

Facebookが新たな仮想通貨のプロジェクトを発表
2019年5月8日

最近のWallstreet Journal(以下WSJ)をはじめとした一連の記事によると、Facebookは現在、公式に仮想通貨業界への進出を明らかにしています。

SNS業界の大手が進出するということもあり、4月には自社トークンの発行によって10億ドル(約1,100億円)規模の資金調達を行うこと、今月3日には「Libra」という商標登録の権利を獲得したこと、そしてマサチューセッツ工科大学に在籍するトークンエコノミーの分野の著名な研究者であるChristian Catalini教授がプロジェクトに参加したことなど、この件に関しては様々なニュースが報じられています。

この「Project Libra」と呼ばれるプロジェクトは、Facebookが発行するstablecoinによる支払いネットワークを作ることを目的としていて、以下のような特徴を持っています。

Facebookは現在、Visa・Mastercardといったクレジットカード会社だけでなく、First Dataなどの電子決済処理会社をはじめとした企業との提携を協議しています。無事締結出来れば、全世界の人口の3分の1に当たる22億7,000人の「月に1度はFacebookを利用している人たち」に、この支払いネットワークサービスを提供できるようになります。

Facebookは、Project Libraを仮想通貨ベースの決済システムとして運用することだけに留りません。Facebookやその他のweb上で商品が購入出来るような仕組みを構築するために、自社の巨大なソーシャルネットワークを利用して、前述の金融会社だけでなくeコマースも募集しています。

 

WSJの記事より:

今回のプロジェクトの成功は、従来の電子商取引の勢力図をひっくり返すものであり、仮想通貨の新たなメインストリームになる可能性が大いにあります。しかしながら、Facebookは過去にCambridge Analytica問題をはじめとしたユーザーの個人情報の管理に関する問題を起こしていることもあり、規制当局・ユーザー・株主というあらゆる方向から、このプロジェクトの成功のためにも個人情報の管理体制の強化に取り組むよう強い圧力を受けています。

この問題に精通している人々によると、このプロジェクトの要は、ユーザー間で送金することが出来るだけなく、Facebookや各種eコマースでの決済にも利用できるデジタルコインです。

このプロジェクトは、従来の金融会社からの投資を受け、彼らに新たなプラットフォームを提供することで、Facebookのユーザーにより利便性の高い決済手段を提供するものです。

先週、FacebookのWSJニュースが報じられると、Bitcoinは6.59%上昇し5,814ドルになりました。プラスの効果はビットコイン以外にも見られ、Ethereumは4.64%上昇の168.83ドルで一時取引されていました。

 

今回の記事のまとめ

  1. Facebookは既存の決済サービスやe-コマースと提携することで、ただの送金プラットフォームではなく、完全な支払いネットワークを立ち上げることを計画している。
  2. Facebookは、支払いネットワークに紐ついたstable coinを安定的に運用するためには、担保となる相応の資産が必要となるため、提携先の企業に対し最大10億ドルの資金調達を行うとしている。
  3. このプロジェクトでは、自らが発行するstable coinを支払いネットワークの決済手段に用いることで、従来のクレジット決済で発生していた加盟店のクレジットカード手数料を排除する。このstable coinは他の仮想通貨のボラティリティを回避するために、支払いシステムの通貨としてのみ運用する。
  4. 同社は、ロイヤルティポイントの特典と同様に、Facebookのコア広告エンジンにstable coinを組み込み、広告視聴の対価をユーザーに報酬として与えることを検討している。

 

このProject Libraは、従来の金融会社としてみれば新たなプラットフォームが出来るというメリットがあり、ひいてはFacebookユーザーにも恩恵を与えるものと言えます。

 

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