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ミキシング機能付きハードウォレットは規制が相次ぐミキシング業界を救えるか

ミキシング機能付きハードウォレットは規制が相次ぐミキシング業界を救えるか
2019年6月13日

先月、大手仮想通貨ミキシングサービスが相次いでサービスを停止・サイトを閉鎖する、といったニュースが報じられました。

 

ミキシングサービスとは、仮想通貨の匿名性を向上させるサービスです。

DASHMoneroといった、匿名性が高いことを特徴としている仮想通貨が存在することからわかるように、ビットコインをはじめとした多くの仮想通貨の匿名性は限定的なものです。

確かに、ウォレットアドレスそのものには個人情報が紐ついてはいません。しかしながら「ウォレットAからウォレットBに、いくら送金した」という情報はブロックチェーン上に記録されているため、ブロックチェーン上を探すことで「ウォレットA」の全取引履歴を知ることが出来ます。

さらに、この「ウォレットA」を使って実際の店舗で決済を行えば、ウォレットのアドレスと決済に利用した人とが結びつくため、匿名性はより失われると言えます。

先に挙げたDASHやMeneroなどは、複数の送金処理を混ぜることで追跡が出来ないようなシステムを構築するし、匿名性を求める層の需要に応えた仮想通貨と言えます。

とは言え、匿名性は透明性とトレードオフの関係にあるため、マネーロンダリングをはじめとした犯罪行為に利用されやすいといったデメリットもあります。

 

ビットコインイーサリアムといった主要な仮想通貨を使用したいが、匿名性も保持したいといった需要に応える形で誕生したサービスがミキシングサービスです。

利用者は、匿名性を高めたい仮想通貨をミキシングサービス企業のアドレスに送金すれば、預けた分から手数料を引いた額の仮想通貨が匿名性を高めた状態で戻ってきます。

様々な仮想通貨で、DASHやMonero同様に高い匿名性を得られるといったメリットがある一方で、やはりそれらと同様にマネーロンダリングなどの問題を孕んでいます。また、それ以外のデメリットとして企業に一度預けるといったシステム上、企業側が預かった仮想通貨を返さず雲隠れしてしまうといったリスクがあります。

先月の欧州刑事警察機構によるBestmixerの捜査・強制停止や、BitBlenderの閉鎖もこうした犯罪の温床に利用されやすいことを受けてのものだと言えます。実際、Bwstmixerは1年間で220億円の売上があり、こうした売上の多くがマネーロンダリングをはじめとした違法な資金調達などを含んでいると報告されています。

6月13日現在、ミキシングサービスを続けているサイトもいくつか存在しますが予断を許しません。

 

中央集権からP2Pにシフトしていくミキシング

ミキシングサービスを行っている企業が相次いでいる中、ミキシング機能が付いたハードウェアウォレットが発表されました。

企業によるミキシングが、企業側にミキシングしたい人の仮想通貨を集めて再分配するものだったのに対し、このハードウェアウォレットは、ミキシングしたい人たちが複数人集まり、全員で1つのトランザクションを作り、そこから再分配するという形を取っているため。特定の誰かに仮想通貨を預ける必要がないため、「預けた仮想通貨を持ち逃げされた」というリスクが排されています。

開発に協力しているSamourai Walletの開発メンバーからは「誰しもが簡単にミキシングできる時代がくる」というコメントが出ています。

 

ミキシングそれ自体の是非や、今後どうなるかといった見通しこそ不明ですが、いずれにせよハードウォレットなどを活用することで、しっかりと自身の仮想通貨を管理することが大切と言えます。