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ドイツのシーメンス ブロックチェーンでのカーシェアリングを検討

ドイツのシーメンス ブロックチェーンでのカーシェアリングを検討
2019年7月18日

ドイツの大手テクノロジー企業であるSiemensは、製造・モビリティ・サプライチェーン・カーシェアリングなどといった様々な用途に、ブロックチェーンを使用する方法を模索しています。

Forbesの寄稿記事の中で、サイバーセキュリティおよびブロックチェーン部門におけるSiemensのテクノロジー責任者であるAndreas Kind氏が、現在、同社がテストと調査を終えて「Siemensの事業に関連する一連のユースケースを実際に注視している」という段階に来ていると述べていたと、引用されていました。

Siemensは、モビリティ分野に特化したSiemens AGの独立した管理会社であるSiemens Mobilityを所有していることから、このモビリティ分野はブロックチェーンアプリケーションにとって特に強みと言えます。

 

ブロックチェーンの活用法において、将来性の高い具体例の一つとしてあげられるのは、BOSCH主催のConnected World 2019でのカンファレンスで発表された「ブロックチェーンベースのスマートパーキング」です。

その中でも特に焦点が当てられている分野の1つがカーシェアリングです。

 

Kind氏は、広大な都市部に住む人々は、責任やリスクをできるだけ減らすことのできる選択をする傾向があり、またそういった選択肢の幅広さを望んでいると考えました。

ここでのリスクや責任とは、車を所有すること自体、またそれにより派生することを指しています。

それに対して、レンタルやシェアであれば単純に一時間または一日、必要な時にレンタルでき、駐車場や給油といったものが含まれているため、ニーズは高いと言えます。

 

カーシェアサービスには、Enterprise CarShare・Zipcar・Getaround・car2go・CityBeeなどがあります。

 

ただし、カーシェアリングにおける課題の一つとして、顧客によるガソリン補給のための燃料補給カードがあげられます。

顧客が給油をしなくてはならないシーンが起こり得ますが、給油はカーシェアリング会社と提携するガソリンスタンドに限られるため、近くにない場合は給油できません。

また、給油カードの利用には暗証番号が必要ですが、カードを盗んでインターネットで転売するといった不法行為までも起こっているとKind氏は説明しました。

しかし彼は、「ここがブロックチェーンに価値を持たせられる点です」と述べています。

 

「ブロックチェーンは、取引における摩擦をはるかに少なくすることができます。
車での配送を追跡するトランザクションや、カーシェアにおける車のロックの解除などでのトランザクションなど、活用のシーンは様々です。」

更にこの技術によって、相互に関連するさまざまな人々や組織にとってもビジネスが容易になるとしています。

 

その一方で、Visa B2B Connectサービス・ファッション業界・ゲーム業界・銀行・テレコミュニケーション業界など、多くの企業がブロックチェーンの導入を検討、またはすでに使用し始め、サービスを改善しています。

 

また、4月に報じられたように、英国最大の自動車メーカーであるJaguar Land Roverは、Internet of Thingsを目指す主要な仮想通貨(IOTA)と提携を開始しており、運転手が移動中に仮想通貨を獲得して、支払うことのできる新しいサービスをテスト中です。

 

しかし、ブロックチェーン関連のビジネスに寄せる期待は、理論的には良く見えるものの、実際にはそう簡単にはいかないようです。

過去4年間に発表された大企業によるものを含む33のプロジェクトへのレビューと、それらに関わる12人以上の幹部へのインタビューを見ると、この技術がまだその本領を発揮して成果を出すに至っていない、と言えるでしょう。

大手銀行・証券取引所・テクノロジー企業が関与するブロックチェーンプロジェクトは少なくありません。
しかしそのうち少なくとも10件は、テスト段階をパスして実用に向け進展していない、と上記のレビューは付け加えました。

 

例えば、DeloitteとテクノロジーのスタートアップであるSETLは、2017年にブロックチェーンに基づくカード決済システムの立ち上げを目指していました。

しかし、実際には立ち上げに至っていません。IBMと三菱UFJ銀行のブロックチェーンプロジェクトも新しい発表はないようです。

 

ビックプロジェクトが大きな影響を与えるまでに3〜7年かかる可能性がある、とUBS AGインベストメントバンクの戦略的投資のトップであるHyder Jaffrey氏は述べています。

ビックプロジェクトであるほど、その安全性や扱うデータの規模は大きくなります。準備やテストに時間を要するため、そういったブロックチェーンプロジェクトの実現には、もう少し時間がかかることになりそうです。

しかし、大手企業の注目度を考えるとブロックチェーンの影響力は大きく、実現すれば私たちの生活も大きく変わるに違いありません。

 

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